庭でできること

「ソト」だから満喫できる七輪焼きの醍醐味

ソトで楽しむごはんと言えば、みんなでワイワイ、バーベキュー!と思いがち。でも、時には七輪で食材を焼きながらゆっくり味わう、風情あふれるソトごはんはいかが? 季節を肌で感じながら、炭火焼きとともにお気に入りのお酒を楽しむのもgood。 そんな「大人の七輪焼き」を気軽に楽しむためのあれこれをご紹介します。

七輪焼きは、ソトで楽しむのがおすすめ!

七輪には通常、炭を入れて使いますが、ご存知の通り、炭火で調理するときには一酸化炭素中毒に注意が必要。一酸化炭素は発生しても無色無臭で気づきにくく、換気の悪い室内では重い中毒をひき起こす危険があります。でも、庭やベランダなど、風通しの良い屋外ならまず安心です。

そして、脂のりのよい肉類や秋の味覚・サンマなども「ソトで七輪」なら、翌日までお家の中に煙がこもって困るといったこともありません。

炭火焼きならではの香ばしいおいしさはもちろん、炭の香りや色、食材が焼ける様子などを五感で感じるのも七輪焼きの醍醐味。

炭火は高温になるため、夏季や陽射しの強い時間に屋外で七輪焼きをするのは正直、厳しいでしょう。でも、夜桜や満月を観ながら、あるいは虫の音や降り積もる雪に耳を澄ませて、季節の風情を愛でつつゆるりと楽しむ夕ごはんには最適。おいしい大人時間を楽しんでみませんか。

庭やベランダで家庭菜園を行っているお家なら、収穫した野菜をそのまま網にのせて焼いてみるのも楽しいですよ。

七輪焼きに必要な道具は?

これだけは揃えよう

七輪焼きをするには道具が必要ですが、必ず揃えなければならないものはそれほど多くはありません。

①七輪 

丸形と角形があります。鍋やフライパンを使って調理するなら丸形が便利ですが、炭火焼き用としてなら食材を置きやすい長方形のものがおすすめです。

また、七輪には、珪藻土の粉を粘土状にして成形した汎用型で気軽に使える「練り物七輪」と珪藻土の塊を熟練の職人が切り出して手作りする「切り出し七輪」があります。「切り出し七輪」は「練り物七輪」の数倍の価格になりますが、強度と断熱性に優れていて、大切に使えば一生モノ。このほか最近では金属製の七輪も販売されているので、好みと予算でチョイスを。

②炭

「備長炭」に代表される高級炭は火力が強く火が長持ちする反面、火を付けるのが難しいことや爆ぜやすいことから初心者にはちょっとハードルが高いといえます。また、安価な木炭(マングローブ炭など)は、備長炭より火はつけやすいものの燃焼時間が短いというデメリットが。

炭の扱いに慣れていない方にもおすすめできるのは「オガ炭」。木材加工で出るおがくずを圧縮して固形にしてから炭にしたもので、火力が比較的強く、安定しており、火持ちもよいので使いやすいです。

③焼き網

簡単そうに思えて実は難しいのが網の選び方。七輪に応じた大きさを選びましょう。

といっても、ぴったりのものではなく、少しだけ大きなサイズを選ぶのがコツ。網に余裕があると、焼けた食材を火があたらない網の端に移動させたり、網の端を持って網の位置を調整したりできるので便利です。

④手袋やミトン、トング

七輪焼きをするときには、炭を持ったり、熱いものに触れたりすることもあるので、手袋は必須。できれば防熱効果がしっかりしていて、滑りにくいものを選ぶと安心です。 食材を扱うには箸よりもトングの方が便利。炭火の上は高熱になるので、長さのあるタイプを選びましょう。

これもあると便利

①火起こし器

炭火をおこす方法はいろいろありますが、慣れていない方には火起こし器を使う方法が簡単&時短でおすすめです。 庭での七輪焼きなら、キッチンのコンロで火起こし器を使って炭火を起こすこともできます。

②七輪を置く台

七輪自体が熱くなることもあるため、テーブルの上に置くときには木の厚板やレンガなどの耐熱性の台を用意しておくとよいでしょう。

汚れ対策にアルミホイルを巻いておくのもいいですね。

③火箸、網を上げるアイテム

炭を扱うには専用の火箸があると便利。昔ながらの金属製の火箸のほか、専用のトングなどもあります。

また、焼く食材によっては炭火と網の距離を離したい場合もあります。炭の量で調節することもできますが、網を上げるアイテムを使うのも簡単でおすすめ。

写真は金属製の分銅型のもので、七輪の枠に数個置いて、突起に網をかけて使います。このほか金属枠のようなタイプもあります。

④火消し壺

七輪焼きが終わった後、炭は七輪の中で燃焼しきるまで置いておくことや水をかけて消すこともできますが、火消し壺に取り出して消火しておけば、消し炭を次回また使うことができます。節約になるだけでなく、小さくなった炭や消し炭は火力が弱いので、火力調節したいときに役立ちますよ。

火消し壺は専用の商品もありますが、陶製の厚手の壺などを利用することもできます。安全面からも火消壺は用意した方がよいでしょう。

七輪焼きの楽しみ方とポイント

食べたいものを食べたいだけ自分たちのペースで焼きながら自由に楽しめるのがお庭での七輪焼き。ここでは基本の流れとそれぞれのポイントをご紹介します。

①食材を用意する

基本、網焼きできるものならどんな食材でもOKですが、慣れないうちは網にくっつきやすい食品や焼き加減が難しい水分の多い食材は避けた方が無難。例えば魚なら、生魚や切り身より干物の方が失敗しにくいです。

また、脂の多い食材は、煙がでやすいので注意しましょう。

鉄板で焼くバーベキューとは違い、七輪で網焼きする場合は、タレなどの調味料が多いと炭火に落ちてしまい、食品に焦げ臭がつくこともあります。そのため、下味をつける場合も軽めにして、焼き上がったものに調味料をつけて味わう方がおすすめです。

②火をおこす

火起こし器などを使って炭火をおこします。

上の写真のように、新品の炭、消し炭、小さくなった炭などを混ぜて使うと場所によって火力を変えることもできます。

③七輪に入れた炭の火加減を調節する

七輪には空気窓がついているので、それを開閉することで火力の調節ができます。

窓を開けて空気をたくさん取り入れると火を強くできます。強くなりすぎた場合は窓を閉めると徐々に火力が弱まりますが、一旦おこった炭火はかなりの火力があるので、最初に強火にしすぎないのがコツです。

④食材を焼く

食材をのせる前に網をしっかり焼いておくのが、食材をくっつかせずに上手く焼くためのコツです。ほかに、油を塗る、酢を塗るといったこともくっつき防止に一定の効果があります。

⑤炭火の後始末

七輪焼きを終えたら、炭火を確実に消します。炭火は消えにくいので、一見、消えたと見えても注意が必要です。

七輪の中で燃焼し尽くす場合も、火消し壺に取り出す場合も、置き場所に注意し、時間をおいてから完全に消火したことをしっかり確認しましょう。

七輪焼きは、少人数で楽しむスペシャルな食事として、あるいは盃を傾けるリラックスタイムにと、楽しみ方自由自在。

炭で焼くとどんな食材も格段においしくなる上、ソトの空気がさらに味わいを深めてくれます。

庭でできる素敵なことーー七輪焼きをぜひ試してみてください。


記事:haduki


記事一覧へ