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ポストの種類と選び方

家づくりや外構リフォームの際に、意外と後回しにされがちなのが「ポスト(郵便受け)」選びです。しかし、ポストは必ず必要なパーツであり、住まいの“顔”ともいえる存在。毎日使うものでありながら、デザインや使い勝手、防犯性など、選ぶポイントは多岐にわたります。

この記事では、代表的なポストの種類と、それぞれの特徴、さらに自分の暮らしに合ったポストの選び方について詳しく解説します。これからポスト選びをする方は、ぜひ参考にしてください。

ポストの種類にはなにがある??

一言でポストと言ってもいろいろな種類がありますが、ポストは大きく4種類「壁掛けタイプ」「埋め込みタイプ」「スタンドタイプ」「機能門柱タイプ」に分類できます。それぞれのメリット・デメリットを記していきます。

■壁掛けタイプ

特徴:外壁や門柱などに直接取り付けるタイプです。埋め込みタイプやスタンドタイプに比べて、デザインのバリエーションが豊富で、価格帯も最も安価に抑えられるのが、このタイプです。ただし、壁にかける関係で容量をそこまで大きくできない、仕様が前入れ・前取り出しのみといったこともあります。また、防犯面が気になるときは鍵付きタイプを選ぶ、もしくは自分で南京錠を取り付ける必要などがあります。

メリット

  • ◎手軽に設置できる
  • ◎種類が多く、好みに合わせて選べる
  • ◎比較的価格もリーズナブル

デメリット

  • ◎壁に穴を開ける必要がある(賃貸やRC造の場合は注意)
  • ◎雨が吹き込む場合があるため、防水性を確認する必要あり
  • ◎容量に制限があることがある

■埋め込みタイプ

特徴:ブロック塀や門柱の中に埋め込むタイプ。取り出し口が正面にあるタイプと裏側にあるタイプの2種類がありますが、内側から郵便物を取り出せる「前入れ後ろ出し」仕様が最近は多くなっています。埋め込むタイプだと、鍵を付けなくても郵便物が盗難される心配が少なくなり、セキュリティ性も高くて安心です。また、室内で郵便物を受け取れるため、雨や雪の日に外に出なくていい点もメリットです。ただし、ポストの投函口はずっと開いている状態のため、住宅の気密性が損なわれる可能性がありますし、何より埋め込むためのブロック塀や門柱などを設ける必要があるので、トータルの設置コストを考えると割高になることもあります。

メリット

  • ◎スッキリとした外観で高級感がある
  • ◎家の敷地内から郵便物が取れるので防犯性が高い
  • ◎雨風に強い構造のものが多い

デメリット

  • ◎設置には工事が必要
  • ◎後から交換しにくい
  • ◎比較的価格が高め

■スタンドタイプ

特徴:門まわりや玄関横に自立して設置できるタイプ。おしゃれなデザインが多く、外構の中でも存在感を放ち、アクセントにもなりえます。施工工事も小規模で済むことが多く、壁やブロック塀を傷つけることもありません。

メリット

  • ◎設置場所の自由度が高い
  • ◎デザインの主張ができる
  • ◎工事不要でDIYでも設置可能なものも

デメリット

  • ◎強風や倒壊の対策が必要
  • ◎置き場所によっては動線の妨げになることも

■ 機能門柱タイプ

機能門柱とは、表札、インターホン、ポスト、照明、宅配ボックスなど、玄関周りの機能を一つにまとめた門柱のことです。スタイリッシュなので省スペースでも設置できて、比較的コストも抑えられます。また、郵便受けと宅配ボックスの導線が同じため無駄な動きもしなくて済みます。しかし、デザイン性は比較的シンプルなので外構やエクステリアとしてワンポイントに使う、などはできません。昨今は、多くのメーカーさんもこのカテゴリで販売しているケースが多いですね。

メリット

  • ◎門回りの機能的なものを全て1つに集約できる
  • ◎省スペースで設置が可能
  • ◎比較的コストも安価(ものによる)

デメリット

  • ◎デザインは比較的シンプル傾向であること
  • ◎設置場所の制約

ポストの選び方

では、どのようにして自分に合ったポストを選べばよいのでしょうか?選ぶ際は「どれが人気か」ではなく「どんな暮らし方をしているか」「どこに設置するか」で選ぶことが大切です。設置後、「こっちのほうが良かった、、」を防ぐために失敗しないポスト選びのポイントを下記にまとめてみました。

■取り出しやすさ

ポストの「取り出しやすさ」は、毎日使う中でのストレス軽減に大きく影響します。特に以下の点に注目しましょう。

  • 開き方のタイプ
    • ◎上開き:雨が入りにくいが、狭い場所では取り出しにくいことも
    • ◎前開き:スペースが狭い場所や壁際でも開閉しやすい
    • ◎後ろ取り出し(前入れ後ろ出し):門柱や塀の裏側から安全に取り出せる
  • 取り出し口の高さ
    • ◎しゃがまないと届かない位置にあると、高齢者には不便
    • ◎人の腰〜胸の高さ(約100~120cm)に取り出し口があると快適

投函口・容量の大きさ

最近はネットショッピングや広告物など、郵便物のサイズも多様化しています。A4サイズや厚みのある封筒・カタログが投函されることも珍しくありません。

  • A4封筒が折らずに入るか → ビジネス文書や学校の連絡プリントなども受け取れる
  • 投函口のフタが軽く、しっかり閉まるか → 強風でも開かず、水が入りにくい
  • 容量(奥行や幅)も確認 → 不在がちなら2〜3日分の郵便物が溜まっても入るサイズを選ぶ

★下記に、郵便物カテゴリごとに、どの程度の投函口のサイズが必要かまとめてみましたので、参考にしてください。

対応サイズ投函口の目安サイズ(幅×高さ)主な用途・対応する郵便物備考
定型郵便(封筒)約240mm × 30mm通常の手紙、はがき、請求書など一般的な壁掛けポストに多い
A4サイズ対応約340mm × 40mm学校からの配布資料、役所の通知、DMなどA4封筒を折らずに投函可能
角2封筒・厚め対応約360mm × 50mm~60mmカタログ、冊子、クッション封筒など大きめの投函口が必要
宅配物対応幅400mm以上 × 高さ80mm以上ネコポス、クリックポスト、厚さ3cm以内の荷物など宅配ボックス一体型ポストなどに多い
大型対応(宅配ボックス)幅400~500mm × 高さ300mm以上宅配便60~80サイズ(小型段ボール等)投函ではなく扉式で受け取り

ネットショップでお買い物することも増えているこの時代、ゆうぱっくなどで郵便投函で荷物を受け取ることも増えていることを考えれば、約360mm × 50mm~60mm程度あれば理想といえるかもしれません。

雨風への強さ(防水・耐候性)

ポストは常に屋外で風雨や紫外線にさらされるため、耐候性防水性能が非常に重要です。

  • 防水構造か確認
    • ◎投函口のフタに傾斜があるか、水返しの加工がされているか
    • ◎パッキン付きのフタや扉があると安心
  • 素材の耐久性
    • ◎ステンレスやガルバリウムはサビに強い
    • ◎アルミは軽量で耐久性も高く人気
    • ◎塗装や焼付け塗装タイプは色褪せに注意(UV耐性もチェック)

施錠の有無と防犯性

個人情報が含まれる郵便物やカード・通知書なども届くため、防犯性の観点は無視できません。

  • 鍵付きポストの種類
    • ◎シリンダー錠:標準的で鍵管理が必要
    • ◎ダイヤル式:鍵不要で使いやすいが、他人に見られないよう注意
    • ◎マグネットロック:簡易的なタイプで盗難対策には不十分なことも
  • 宅配ボックス利用時の注意
    • ◎鍵付きボックスでも「ワンタイムキー式」や「伝票番号連動」など、より安心な仕様を選ぶのがおすすめ
    • ◎宅配業者が操作しやすいタイプか(複雑な操作は受取拒否されることも)

おすすめのカギの種類は、『ダイヤル式』になります。ダイヤル錠は決められた数字に合わせることで開錠され、鍵を持ち歩く必要がなく使い勝手が最も良く人気です。また、暗証番号は忘れないようにスマホなどにメモはしましょう。

設置環境に合った構造・サイズか

ポストは外構とのバランスが重要です。設置スペースや動線を妨げないサイズ感・位置選びが必要です。

  • 狭小地や旗竿地ではスリムタイプを
  • 門柱や外構デザインに合わせて一体感を出す
  • 風が強い場所ではアンカー固定可能なスタンド型を選ぶ
  • 道路に面した位置に設置する際は投函・取り出しの安全確保を

デザイン・外観の調和性

最後に忘れてはいけないのが「見た目」。ポストは住宅の第一印象に関わる重要なパーツです。

  • 建物のテイストと合っているか
  • 外壁・玄関扉・門柱との色バランスを意識
    • ◎ワンポイントとしてアクセントカラーで使うのは◎(遊び心として)

ポストの種類と選び方まとめ

ポストは、ただ郵便物を受け取るためだけの道具ではありません。毎日目にする「家の顔」であり、住まいの使い勝手や印象を左右する重要なエクステリアアイテムです。

壁掛け型・埋め込み型・スタンド型・宅配ボックス一体型といった種類ごとに、それぞれ特長やメリット・デメリットがあり、どれが最適かは住まいの環境や家族のライフスタイルによって変わってきます。

種類メリットデメリット
壁掛け型ポスト・設置が手軽
・デザインが豊富
・価格が比較的安価
・壁に穴を開ける必要がある
・防水性に注意が必要
埋め込み型ポスト・外観がスッキリし高級感あり
・敷地内から取り出せて安全
・雨風に強い構造が多い
・設置工事が必要・後から交換しにくい
・価格が高め
スタンド型ポスト・設置場所の自由度が高い
・外構のアクセントになる
・DIY設置も可能
・転倒対策が必要
・場所によっては動線を妨げる可能性
宅配ボックス一体型・不在時でも荷物が受け取れる
・郵便・宅配が一体で便利・防犯
・防雨性に優れる製品が多い
・本体が大きく場所を取る
・高価格帯が多い
・一部宅配業者に非対応のことも

また、使いやすさや防犯性、設置場所、デザインとの調和性なども大切な判断ポイント。上記にまとめた資料を参考に、あなたの住まいにぴったりの“自分らしいポスト”を見つけていただければ幸いです。


記事: hiro


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