庭でできること

ベランダや庭の植物を冬越しさせよう!寒さ対策や水やりのコツを紹介

ベランダや庭で植物を育てるときは、寒さにも注意が必要。植物はあたたかい環境を好むものが多く、冬に気温が下がることで弱ったり枯れたりする可能性があります。そのため、冬の管理の仕方をしっかり確認しておきましょう。そこで今回は、植物の冬越しテクニックを紹介します。

まずは植物の耐寒性をチェックしておこう

冬のベランダの植物

植物は品種ごとにどの程度の寒さまで耐えられるかが異なります。これを耐寒性と呼んでいて、真冬でも屋外で管理できるか、室内に取りこむ必要があるかの目安になります。
この耐寒性の違いによって非耐寒性植物・半耐寒性植物・耐寒性植物の3つに分類されていて、それぞれの栽培気温の目安は以下の通りです。

●非耐寒性植物:最低気温10℃以上必要な寒さに弱い植物
●半耐寒性植物:最低気温0~10℃くらいまで耐えられ、気温に応じた寒さ対策が必要な植物
●耐寒性植物:最低気温0℃以下に耐えられる、寒さに強い植物

植物を購入したのときのラベル表示やネットなどで確認し、育てている品種がお住まいの地域の最低気温に耐えられるか調べておきましょう。
また、あたたかい地域が原産の観葉植物はその多くが寒さに弱いです。そして、宿根草や秋植えのお花などは耐寒性が強いものが多くあります。そのような特徴も頭に入れながら、冬の間も外で育てるのか、室内に入れるのかを考えましょう。

ベランダや庭などの屋外で冬越しさせるテクニック

冬の植物の管理場所を大きく分けると、屋外で育てるか室内に取りこむかの2パターンがあります。まずは、ベランダや庭など屋外でそのまま冬越しさせる場合のコツを紹介しましょう。

【1】鉢カバーを使って保温対策を

鉢カバーをかぶせる

冬期も屋外で植物を育てる場合、土や根が冷えることで株が弱る場合があります。土が凍って霜柱ができると根が持ち上がってちぎれてしまう恐れも。そんなときの簡単な対策としては、鉢カバーを使うのがおすすめです。外側にカバーをかぶせて二重にすることで、鉢とカバーの間に空気の層ができて断熱効果が高まります。そのため、土や根の冷えすぎ防止に役立ちます。

【2】マルチングで土の表面を覆う

バークチップでマルチングをする

土や根の冷えを防ぐ対策には土の表面を覆う「マルチング」もおすすめです。マルチング剤を土の表面に敷くだけなので簡単にできます。マルチング剤にはいろいろな種類があり、バークチップやウッドチップ、ココヤシファイバーなどは見た目がおしゃれになるのも魅力です。マルチングは寒さ対策だけでなく、虫の侵入や水やり時の泥はね、雑草の防止にも役立ちます。庭で地植えしている場合は鉢カバーなどでの対策ができないため、マルチングが便利です。

【3】プチプチや段ボールで簡易温室を作る

プチプチで植木鉢を保温する

さらに寒さ対策をしたいのであれば、簡単な温室を作ってより冷気をカットできるようにしましょう。気泡緩衝材のプチプチは保温性も高く、手軽に準備できるのでおすすめ。鉢を覆うことで寒さ対策ができます。ただし、完全に覆ったままだと蒸れてしまうので、気温が上がる日中は袋を外したり一部を開いたりして通気性をよくすることが大切です。

小さな鉢であれば、袋状のプチプチに入れて上部をピンチなどで留めておくと便利。日中は口を開き、日が落ちたら口を留めるだけなので作業も簡単です。大きな鉢の場合は、透明のゴミ袋をかぶせるだけでも保温効果が期待できます。
また、段ボールに入れるだけでも冷たい風から植物を守ることができ、温室代わりになります。段ボールに植木鉢を入れ、上からプチプチをかぶせる方法もおすすめです。

観葉植物など寒さに弱い品種は室内へ取りこむ

観葉植物などの寒さに弱い品種や、お住まいの地域の最低気温と耐寒性があわない品種は、室内に取りこむのがおすすめ。弱ったり枯れたりするのを防ぐことができます。ただし、室内に取りこむには準備が必要です。本格的な寒さが来る前に対策を始めましょう。

【1】日なた・日陰・室内へと徐々に暗い場所へ慣らしていく

植木鉢を明るい日陰に移す

屋外で管理している植物は日光をたくさん浴びているため、明るいところに慣れています。冬は日照時間が短くて室内へ入る光の量も限られており、植物を急に部屋へ取りこむと明るさ不足になることも。そもそも植物は急激に環境が変化すると弱ってしまう場合があるため、管理場所を移すときは徐々に変えていくのが大切です。

屋外の日当たりのいい場所に置いている植木鉢は、そのまま屋外の日陰へ動かして1週間程度置いておきます。そのあとに、室内のできるだけ明るい場所へ移動させ、徐々に暗い場所へ慣らしていくようにしましょう。

【2】室内に入れる数日前から虫対策を

葉裏に虫がいないか確認する

庭やベランダで育てている植物は、虫が付いていることも少なくありません。目に見えなくても土の中に卵がある可能性もあります。室内はあたたかいため、そのまま取りこんでしまうと虫が元気になったり、卵がかえったりする恐れも。そのため、室内に入れる前に対策しておくことが大切です。

まずは目視で虫が付いていないか確認しましょう。土の表面や葉の表裏、鉢底などをじっくり観察しておきます。もし、虫が付いていた場合は、割り箸やピンセットなどで捕まえたり、両面テープを巻いた割り箸にくっつけたりして取り除きます。

目視で虫がいないのを確認できたら、土に専用の殺虫剤をまいておくと安心です。土の中にいる虫や卵を退治するのに役立ち、あたたかい室内で虫が増殖してしまうのを防げます。殺虫剤をまいて3~4日程度たってから鉢を室内へ取りこむようにしましょう。

【3】植木鉢や葉を拭いてきれいにする

植木鉢を拭いてきれいにする

屋外に置いていた植物は土やホコリで汚れがちなので、きれいにしてから室内へ取りこみましょう。鉢の周りと底を濡らした雑巾で拭いて汚れを落とします。カビ菌や病原菌が付着している可能性も考え、乾拭きしたあとにアルコールで拭き取っておくと安心です。受け皿がある場合は、丸洗いしておきましょう。

また、葉も砂埃や花粉、排気ガスなどで意外と汚れているので、汚れを拭き取っておきましょう。葉が小さかったり枚数が多かったりして拭くのが大変な場合は、霧吹きでしっかり水をかけて洗い流します。ついでに枯れた葉を取り除き、すっきりさせておくと室内に取り入れてもお部屋を汚す心配が少なくなります。

冬の水やり方法を知っておこう

植物を上手に育てるためには、気温にあわせた水やりをすることが重要です。特に冬の場合は休眠期のため、水やりを控えめにすることが重要。そのときに役立つテクニックを紹介します。

冬の水やりは控えめが基本!土が乾いたか触って確認を

土に指を入れて乾いたか確認する

冬は多くの植物が生長をストップさせるため、水や肥料をあまり必要としません。また、気温が低いと土が乾きにくくなるので、水やり頻度を控えめにすることが大切です。ポイントは、水やりのタイミングをしっかり確認すること。土が完全に乾いたあとさらに2~3日たってから水を与えるようにします。

このとき、土の表面だけ乾いていることもあるので、指を土に差し込んで中まで乾いているかチェックするようにしましょう。指に付いた土がパラパラ落ちるぐらいが乾いている合図です。冬は土が完全に乾くまで1週間以上かかる場合もあるので、水やりの回数が多くなりすぎないように、しっかり確認するのがポイントです。

そして、水を与えるときは「鉢底から溢れるくらいにたっぷりと」が基本。水やりによって土の中の空気を入れ替える効果もあるためです。受け皿や鉢カバーに溜まった水は必ず捨て、土がずっと濡れたままにならないようにしましょう。
また、水やり時の水温も注意が必要。冷たすぎる水では、土や根が冷えてしまうことがあります。水道水が冷たすぎるなら、じょうろに溜めて常温になるまで置いたり、ぬるま湯を混ぜたりしてから与えるといいですよ。

霧吹きを使ってこまめな葉水を

霧吹きで葉水を与える

冬は乾燥しているので、葉も乾き気味になります。特に室内へ取りこんだ鉢は暖房で葉が乾燥しやすくなるので、こまめに霧吹きで水をかける「葉水」を与えましょう。1日1回、葉水を与えることで植物に必要な湿度を保てるほか、葉に付いたホコリなどを洗い流して光合成を助けるのにも役立ちます。また、葉水をこまめに与えておけば、土が乾燥しきってから水やりを忘れていてもすぐに枯らしてしまう心配がありません。

ベランダや庭の植物は寒さ対策をして上手に育てよう

今回は、屋外で管理している植物の冬越し対策について紹介しました。耐寒性の低い植物は、お住まいの地域の寒さに耐えられないことがあります。まずはどの程度の耐寒性があるか調べ、必要に応じて対策を考えていきましょう。屋外での防寒対策や室内へ取りこむための準備を行い、植物が寒さで弱ってしまうことのないようにしたいですね。上手に冬越しできれば、春になるとまた元気に生長を始めるはずです。


記事:ハナ


記事一覧へ