
「オーニングを付けたいけど、種類が多くてどれを選べばいいかわからない」⸺ そんな声をよく耳にします。
オーニングは、設置方法・開閉方式・駆動方式の3つの軸で種類が分かれています。この3つを順番に整理していくと、自分に合うタイプが自然と絞り込めるでしょう。
この記事では、オーニングの種類を分かりやすく解説したあと、具体的な選び方のステップも紹介します。あなたにぴったりの一台を見つけてください。
オーニングの種類
オーニングの種類は「設置方法」「開閉方式」「駆動方式」の3つの軸で整理できます。それぞれの違いを理解しておくと、カタログやショールームで迷わなくなります。
設置方法の違い

設置方法は、まず決めるべき重要な軸です。建物の構造や設置したい場所によって選択肢が限られるため、他の条件より先に確認しておきましょう。
設置方法は大きく「自立型」と「壁付け型」の2種類に分かれます。どちらが正解かは住環境によって異なります。
▼自立型(独立型)
自立型は、地面にポールや支柱を立てて設置するタイプです。建物に穴を開ける必要がないため、賃貸住宅や「壁への工事を避けたい」という方に向いています。
設置場所の自由度が高く、庭の好きな位置に配置できる点もメリットです。ただし支柱のスペースが必要になるため、狭い場所には不向きです。
また、強風時の転倒や飛散に注意が必要です。設置方法については、施工業者または販売店に必ず確認してください。
▼壁付け型
壁付け型は、建物の外壁にブラケット(金具)で固定するタイプで、最もポピュラーな設置方法です。支柱が不要なので、設置スペースが比較的小さくて済みます。
建物としっかり固定されるため、安定感があります。ただし、外壁の穴あけ工事を伴うため、賃貸住宅への設置は、必ず事前に貸主または管理会社へ確認してください。
設置方法はあとから変更しにくい部分です。「建物に工事ができるか」「設置したい場所の周辺にスペースがあるか」を最初に確認してから次のステップへ進みましょう。
開閉方式の違い

設置方法が決まったら、次に考えるのが開閉方式です。使い勝手や見た目の印象に直結する部分ですので、生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
開閉方式には「アーム開閉式」「レール開閉式」「固定式」の3種類があります。それぞれ生地の展開方向・収納のしやすさ・適したサイズ感が異なります。
▼アーム開閉式
アーム開閉式は、折りたたみ式のアーム(腕)が伸び縮みすることで、生地を展開・収納するタイプです。
建物の入口や窓まわりに壁付けで設置するケースが多く、住宅用オーニングでは定番スタイルです。日常的に開閉したい方に向いています。
使わないときはコンパクトに折りたたまれるため、外観がすっきりします。一方で斜め方向に張り出す構造上、横風には弱い面があります。製品ごとの耐風性能も確認しておきましょう。
▼レール開閉式
レール開閉式は、前後または左右に設置したレールに沿って生地をスライドさせるタイプです。レールで支えられているため、アーム式よりも安定感があります。
レールと枠組み(フレーム)が必要なため、アーム式と比べると見た目に存在感が出ます。その分、構造がしっかりしており、耐久性を求める場面に向いています。
風の影響を少しでも抑えたい場所や、常に簡易的な屋根が欲しい広いテラスで活躍してくれるでしょう。
▼固定式(開閉できないタイプ)
固定式は、生地を常に張った状態で固定するタイプです。開閉機構がない分、構造がシンプルでコストを抑えやすく、メンテナンスも少なめです。
ただし天候に関係なく常に生地が露出しているため、強風や積雪の多い地域では注意が必要です。季節を問わず日差しを遮りたい場所や、コスト重視の方に向いています。
3つの開閉方式を選ぶ際は、「設置場所の横幅」と「どれだけ頻繁に開閉するか」の2点に注目してみてください。選びやすくなります。
駆動方式の違い

開閉するタイプのオーニングを選んだ場合、最後に決めるのが駆動方式です。「手動」か「電動」かという選択は、日々の使いやすさと導入コストに大きく影響します。
使用頻度・設置場所の高さ・サイズ感を軸に判断するとよいでしょう。
▼手動タイプ
手動タイプは、クランクハンドルや手で直接引いて開閉します。電気工事が不要なため設置コストが低く、故障リスクも少ない点が魅力です。
サイズが小さめのオーニングや、開閉頻度が少ない用途に向いています。一方、サイズが大きくなると開閉に力が必要になり、高い場所では操作しにくいことがあります。
▼電動(スイッチ、リモコン)タイプ
電動タイプは、モーターで開閉するタイプです。スイッチひとつ、またはリモコン操作で動くため、サイズが大きくてもラクに使えます。
高齢の方や力に自信のない方にも使いやすく、設置場所が高くても操作に困りません。ただし、電気工事が必要なため、手動より導入コストは上がります。
なお、日差しや風の強さに応じて自動で開閉する「陽光センサー」「風力センサー」を搭載したモデルもあります。
駆動方式の選択に迷ったときは、まず「設置サイズ」と「使用頻度」を基準に考えてみてください。
オーニングとは?サンシェードの違い

「オーニングを調べていたら、サンシェードという言葉も出てきた」という方は多いはず。似ているようで異なる2つの製品の違いを整理しておくと、選択肢を絞り込みやすくなります。
オーニングとは
オーニングとは、建物や支柱に取り付ける可動式の日よけ・雨よけのことです。ヨーロッパの街並みでカフェの軒先に張り出している幕状の屋根をイメージするとわかりやすいでしょう。
キャンバス(生地)をアームやレールで展開・収納できる構造が特徴で、住宅のテラスや店舗の入り口など幅広い場所で使われています。
オーニングとサンシェードの違い
オーニングとサンシェードのも大きな違いは、「生地の素材・はっ水性」と「固定方法」の2点です。
▼生地の素材・はっ水性
オーニングの生地は、ポリエステルやアクリルなどを基材にしたものが主流です。はっ水・防水加工が施されているものは、短時間の小雨程度なら雨よけとしても機能します。
一方でサンシェードには、ポリエステル・ポリエチレン・綿など、さまざまな素材が使われています。オーニングより薄手で通気性重視のものが多く、主に日よけとして使われます。
▼固定方法
固定方法についても差があります。
オーニングはアームやレールなどの機構で建物・支柱にしっかり固定されており、風が吹いても簡単には動きません。
一方、サンシェードはフックやロープで建物などに引っ掛けるシンプルな構造で、取り外しや収納が手軽な反面、強風時にはあおられやすいです。
どちらを選ぶべき?判断の目安
「雨よけも兼ねたい」「しっかり固定して安定した日よけスペースをつくりたい」という方にはオーニングが向いています。
「手軽に取り付けたい」「コストを抑えたい」「賃貸なので大きな工事はできない」という方にはサンシェードが現実的な選択肢です。
まず使用目的と設置条件を整理した上で、どちらが合うかを選びましょう。
オーニングの選び方

種類の全体像が把握できたら、いよいよ自分に合うオーニングを選ぶステップです。以下の4つを順番に確認していくと、選択肢が自然と絞り込まれていきます。
- 1:設置場所と使用目的を明確にする
- 2:設置方法とサイズを決める
- 3:開閉方式・駆動方式を選択する
- 4:キャンバス(生地)の機能やデザインを選ぶ
1. 設置場所と使用目的を明確にする
まず「どこに・何のために付けるか」を明確にしておきましょう。
「南向きテラスの日差しを遮りたい」「窓からの西日を防ぎたい」「雨の日も外で過ごせる空間をつくりたい」など、目的が具体的になるほど種類の選択がスムーズになります。
設置場所の方角・隣家との距離・よく使う時間帯もあわせて確認しておくとよいでしょう。
2. 設置方法とサイズを決める
設置場所が決まったら、壁付け型か自立型かを選び、必要なサイズ(幅・張り出し寸法)を測ります。
日陰にしたいエリアの横幅より少し大きめのサイズを選ぶと、朝夕の斜め日差しにも対応しやすくなります。
壁付けの場合は、施工業者に外壁の素材や下地の状態も確認してもらいましょう。
3. 開閉方式・駆動方式を選択する
つづいて、オーニングの開き方を検討します。
使用頻度が高いなら、アーム開閉式+電動の組み合わせが快適です。横幅が広い場合は、レール開閉式も候補に入ります。コスト重視・常設でよい場合は、固定式+手動が現実的な選択肢です。
「設置サイズ」と「使用頻度」を軸に、種類ごとの特徴を参考にしながら決めましょう。
4. キャンバス(生地)の機能やデザインを選ぶ
最後に生地を選びます。
機能面では、必要に応じて「遮熱・UVカット・はっ水・防炎」などのスペックを確認しましょう。デザイン面では「無地・ストライプ・ソリッドカラー」など豊富なバリエーションがあります。
外壁の色やガーデンの雰囲気に合わせて選ぶと、設置後の満足度が高まるでしょう。消防法や景観条例も確認してください。防炎性能や色柄が制限される場合があります。
まとめ:種類と選び方を把握して目的に合うオーニングを選ぼう
オーニングの種類は「設置方法・開閉方式・駆動方式」の3軸で整理すると全体像がつかみやすくなります。
まず設置場所と目的を確認し、壁付けか自立かを決め、開閉方式と駆動方式を絞り込んでいく順番で考えると、迷わずに選べます。
「サンシェードと、どちらにするか」という疑問も、使用目的と設置条件で答えが見えてくるはずです。
ぜひ、あなたのお庭や店舗にぴったりの一台を見つけてください。
記事:ダット
