
2月ごろに植えた種が順調に成長し、ついに収穫。
プランターで育てるからこそ気をつけなければいけない点も多く、失敗もしながら「こんなこともあるんだな」と勉強の日々でした。
自分で育てた野菜を食べる時間は格別。
いつも以上に感謝しながら調理をして、美味しくいただきました。
今回は、実際に種から育ててみて感じた難しかった点や、生育をよくするコツをご紹介したいと思います。
発芽した時に重要なポイント

種から発芽するまで約2週間ほど。
やっと愛らしい芽が出てきたら、まずやるべきことは「日の当たる場所へ移動させること」です。
日照不足になると、「徒長(とちょう)」と呼ばれる、茎が細くひょろひょろと伸びてしまう状態になります。
この状態になると、せっかく芽が出ても
・倒れやすい
・病気になりやすい
・元気に育ちにくい
といった問題が起こります。
そのため、1日4時間以上は日が当たる場所へ置いてあげるのがおすすめです。
また、芽が出たばかりの頃は根も細く弱いため、水のやりすぎにも注意しましょう。過湿になると、根腐れやカビの原因になります。
さらに、風通しの良い場所を選ぶことも大切。特にこれから梅雨の時期に入ると蒸れやすくなるため、苗と苗の間隔を広めに取り、風が通るようにしておきましょう。
芽が出たら“間引き”で病気予防

種から育てる場合、芽が出たタイミングで「間引き」を行います。
本葉が出始めた頃がタイミングです。
せっかく芽が出たのに抜いてしまうのは心苦しいですが、苗が密集すると、栄養不足、日照不足、蒸れによる病気などの原因になります。丈夫で健康な苗に育てるためには、間引きはとても重要です。
間引きのポイントは、元気な苗を残すこと。
・茎が太い
・葉色が良い
・元気に育っている
そんな苗を残し、細く弱い苗は抜きましょう。
今回わが家では元気な苗が多かったため、間引いた苗を別のプランターへ移して育てることにしました。
ちなみに、先日蒔いた人参は何度挑戦しても発芽せず……。4月に入ってようやく1本だけ発芽しました。
人参は、気温が低かったり乾燥したりすると発芽しにくいという特徴があり、今回も種を蒔いた時期が少し早かったこともあって、発芽までに種が乾いてしまったものもありました。思っていた以上に繊細で、育てるのが難しい作物なんだと実感しました。
肥料でもう迷わない 成分と種類

プランターで作物を育てるときに重要なのが、肥料で健康な土の状態を保つことです。
土が栄養不足になると、作物の成長にも大きく影響します。
とはいえ初心者からすると、
・どうやって与える?
・何を選べばいい?
・タイミングは?
など、わからないことも多いですよね。
そこでまずは、肥料の基本となる栄養素から学ぶことにしました。
肥料の3大栄養素
| 成分 | 特徴 | 不足した状態 |
|---|---|---|
| チッソ | 葉や茎を育てる 葉肥(はごえ) | 葉色が薄くなる、成長が鈍くなる |
| リン酸 | 花・実・根を育てる 実肥(みごえ) | 開花が遅れつぼみが落ちる、実付きが悪く成熟が遅れる |
| カリ | 病気に強く丈夫にする 根肥(ねごえ) | 病気になりやすく、茎や根の生育が悪くなる |
肥料の種類
| 種類 | 特徴 | |
|---|---|---|
| 有機肥料 | 動植物由来の自然な肥料 ゆっくり効き、土をふかふかにしてくれるため 植え付け前の「元肥(もとごえ)」に | 油かす 米ぬか 鶏ふん 骨粉 など |
| 化学肥料 | 成分が均一で、すぐ効く初心者でも扱いやすい肥料 生育中の「追肥(ついひ)」に | 粒状化成肥料 液体肥料 など |
失敗しない 作物別の肥料の選び方

今回わが家では、
小松菜、水菜、リーフレタスなどのベビーリーフ、ラディッシュなどを一緒に植えました。
そのため、初心者でも使いやすい「均等配合タイプ」の肥料を選択。葉が育ちすぎないよう控えめに与えつつ、栄養を多く必要とする根菜類は中央寄りに植えて育てました。
本格的に育てるなら、葉物・実物・根菜類は別々に植え、それぞれに合った肥料を使い分けるとさらに育てやすそうです。
| 作物 | 特徴 | おすすめ | ポイント |
|---|---|---|---|
| 果菜類 | トマト・ナス・きゅうり など | 花や実をたくさん付けるため 「リン酸多め」 | 実付きが良くなる 花が咲きやすい |
| 葉物類 | ほうれん草・レタス など | 葉を大きく育てるため 「チッソ多め」 | 葉が柔らかく大きくなる 生育が早い |
| 果物 | レモン、みかん、ぶどう など | 果樹専用の「有機配合肥料」や 油かす+骨粉 | 実がなり始めたら チッソを控えめに |
チッソを入れすぎると虫がつきやすくなることがあるそうです。
肥料について知れば知るほど奥が深く、家庭菜園がさらに楽しくなってきました。
肥料のタイミングと失敗しやすいポイント

植える前の「元肥(もとごえ)」はもちろんですが、その後いつ肥料を与えればいいのか迷うのも、家庭菜園初心者が悩みやすいポイントです。
植えている作物に合わせて肥料の種類を選んだら、次はいよいよ「追肥」です。
追肥とは、育っている途中で追加で与える肥料のこと。ただし、与えるタイミングや量には注意が必要です。
| 種類 | 追肥の目安 |
|---|---|
| 果菜類(トマト・ナス・きゅうりなど) | 2〜3週間に1回程度 |
| 葉物類(レタス・ほうれん草など) | 2週間に1回程度 |
| 果物類(レモン・みかんなど) | 2〜4週間に1回程度 |
また、肥料の種類によっても追肥のタイミングは変わります。
● 化成肥料:効果は約2〜3週間ほど
● 液体肥料:効果は約1週間ほど
液体肥料は効き目が早い分、こまめに与える必要があります。
【追肥する時の注意点】
特に気をつけたいのが、植えた直後の肥料です。
苗を植えたばかりの頃は、根がまだ弱っている状態。
そのタイミングで液体肥料を大量に与えてしまうと、逆に根を傷めてしまうことがあります。植え付け後1週間ほどは、肥料を控えめにするのがおすすめです。
また、初心者によくある失敗が「肥料のあげすぎ」。
肥料が多すぎると根が傷み、葉ばかり育ってしまったり、逆に株が弱ってしまうこともあります。
肥料は「少し足りないかな?」くらいを意識すると、失敗しにくいそうです。
【おさえておきたいPOINT】
① 葉を育てたい → チッソ
② 花・実を増やしたい → リン酸
③ 根を丈夫にしたい → カリ
④ 元肥は有機、追肥は化成肥料が使いやすい
⑤ 肥料は「あげすぎない」が大切
家庭菜園はやっぱり楽しい

プランター菜園は、土の量や水やり、風通しなど気をつけるポイントがたくさんあります。
それでも、毎日少しずつ成長していく姿を見るのは本当に楽しく、収穫できた時の喜びは格別でした。失敗することもありますが、その分たくさん学べるのも家庭菜園の魅力。
これからプランター菜園を始める方の参考になれば嬉しいです。

yu-ki

