
春先に植えた野菜たちは、気づけば剪定が追いつかないほど大きく成長し、収穫の時期を迎えました。
土をたっぷり入れられる「レイズドベッド」は、通気性や水はけもよく、野菜たちにとってとても育ちやすい環境です。限られたスペースでも土づくりがしやすく、初心者でも野菜を育てやすいのが魅力。
育てた野菜たちも想像以上に元気よく育ち、毎日の変化を見るたびに植物の力強さを感じました。
今回は、実際に育てた夏野菜の成長や収穫の様子、育て方のポイント、保存方法までご紹介します。

はじめての収穫は万能野菜の「パセリ」

同じタイミングで植えた野菜の中でも、特に成長が早かったのがパセリです。
植えてから1週間ほどで、まるで小さな森のように葉がわさわさと茂り始めました。採れたてのパセリは香りがよく、葉も柔らかいため、そのままサラダや料理に添えるだけでも美味しくいただけます。何度も収穫できるのも魅力で、3回目の収穫でもたっぷり採ることができました。

食べきれなかったパセリは乾燥保存に。
葉を洗ってしっかり水気を拭き取り、風通しのよい日陰で数日乾燥させるだけで、香り豊かな乾燥パセリになります。
スープやパスタ、グラタンなどに使えてとても便利。急ぐ時は電子レンジでも乾燥できますが、自然乾燥の方が香りがしっかり残るように感じました。
【パセリの保存方法】
① 茎から葉を外す
② 葉を水で洗う
③ キッチンペーパーでしっかり水気を取る
④ 葉が重ならないよう広げる
⑤ 風通しのよい日陰で3〜5日乾燥させる
⑥ パリパリになったら手で砕く
※直射日光は色や香りが落ちるため避けましょう。
※湿度が高い時期はカビに注意が必要です。

スナップえんどうは初心者でも育てやすい

次に収穫できたのはスナップえんどうです。
スナップえんどうは、花が咲き始めてから実ができるまでが比較的早く、収穫の喜びをすぐ感じられる野菜でした。ぷっくり膨らんだ実を見つけるたびに、「どれくらい採れるかな?」と毎日の観察が楽しみになっていました。
虫もつきにくく、生育も早いため初心者でも育てやすく、一株から20個以上収穫できた時は本当に嬉しかったです。お皿いっぱいに並んだスナップえんどうを見ると、育てた達成感もひとしおでした。

スナップえんどうは、つるを伸ばしながら実をつけるため、支柱やネットを使って上へ誘引してあげると元気に育ちます。
今回は育てやすい「つるなしタイプ」を選んだので、支柱だけで管理できました。トマトのようにわき芽を取る必要もなく、黄色くなった葉や混み合った部分を少し整理する程度で十分です。
早めに収穫することで次々と実がつき、長く楽しめるのも魅力です。

スナップえんどうがたくさん収穫できた時は、冷凍保存しておくと便利です。軽く下茹でしてから冷凍しておくことで、色や食感を保ちやすくなります。
解凍してサラダやお弁当の彩りに使ったり、凍ったままバターやオリーブオイルで炒めたり、豆ご飯を楽しんだりと、さまざまな料理に使えて重宝します。
【スナップえんどうの保存方法】
① 筋を取る
② さっと30秒ほど茹でる
③ 冷水で冷やす
④ 水気をしっかり取る
⑤ 保存袋へ入れて冷凍する

トマトはわき芽取りと水やりがポイント

夏野菜の中でも、特に成長の勢いを感じたのがトマトです。
気温が上がるにつれてぐんぐん背丈が伸び、花も次々と咲いていきました。毎朝様子を見るたびに新しいわき芽が伸びていて、その生命力に驚かされます。
トマトは支柱を早めに立てて誘引することが大切です。屋上で育てていたトマトは、急な暑さで一気に成長し、気づけば茎が曲がってしまい、支柱へまっすぐ誘引するのに苦労する場面もありました。
トマトの実付きをよくするポイントは、わき芽を小さいうちに取ること。早めに摘み取ることで、栄養が実に行き渡りやすくなります。
また、トマトは水と肥料のバランスによって実付きが大きく変わるため、毎日の観察がとても大切。葉の色や花の数を見ながら調整していくうちに、少しずつ育て方のコツもわかってきます。

水やりもトマト栽培では重要なポイントです。
常に土が濡れている状態だと葉ばかりが茂ってしまうため、花が咲く頃からは「土が乾いてからたっぷり」が基本。ただし、真夏の晴天続きでは乾燥しやすいため、水切れには注意が必要です。
花房を軽く揺らして受粉を手伝ってあげたり、実が少し大きくなってきたタイミングで追肥をしたりしながら、少しずつ実が育っていく様子を楽しみました。
肥料が多すぎると葉ばかりが元気になってしまうので、追肥は2週間に1回を目安に、様子を見ながら管理。
実が小さいまま大きくならない時は、水不足や肥料不足を疑って少し調整するのもポイントです。

トマトはだいたい実が大きくなってから1カ月ほどで色付きます。色付きが悪い時は、気温を疑ってみるとよさそうです。暑すぎても色づきが悪くなり、真夏の強い日差しや高温が続くと、実が赤くならずオレンジっぽいまま止まってしまうことがあります。また、葉を剪定しすぎて実に直射日光が当たりすぎると、うまく色づかないことも。葉は実を日差しから守る役割もあるため、切りすぎには注意が必要です。

収穫したトマトは、そのまま食べるのはもちろん、食べきれない分は冷凍保存に。洗ってヘタを取り、水気を拭いて保存袋へ入れるだけなので簡単です。
半解凍で食べるとシャーベットのような食感になり、凍ったままスープやパスタに入れても甘みと旨みが増して美味しくいただけます。
【トマトの保存方法】
①きれいに洗う
②キッチンペーパーでしっかり水気を取る
③ヘタをとる
④冷凍保存袋にいれる
⑤冷凍庫へいれる

ゆっくり育ったししとう

ししとうは、トマトほど急激には成長せず、ゆっくりと育っていきました。
最初はなかなか株が大きくならなかったため、一番花を摘み取って様子を見ることに。すると少しずつ株が成長し、横へ広がりながら次々と花を咲かせるようになりました。

ししとうはわき芽取りが不要で育てやすい野菜です。支柱を1本立てて軽く誘引しながら、ゆっくり成長を見守りました。
水切れに弱いため、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりを。特にプランターで育てる場合、乾燥しやすく、夏場は注意が必要です。
また、ししとうは肥料切れすると実付きが悪くなるため、2週間ごとを目安に追肥を続けました。反対に葉ばかり茂る時は肥料を控えめに調整。水不足や高温が続くと辛みが出やすくなるため、水分管理の大切さも実感しました。

ししとうも収穫量が多い時は冷凍保存が便利です。ヘタ付きのまま保存袋へ入れて冷凍しておけば、凍ったまま炒め物や煮物に使えて重宝します。
採れたて野菜のある暮らし

今回の家庭菜園を通して感じたのは、野菜は育てる時間そのものが楽しいということです。
水やりをしながら葉の色を見たり、小さな花が咲いたことに気づいたり、実が少しずつ膨らんでいく様子を観察したり。毎日の小さな変化が、暮らしの中の楽しみになっていました。
どの野菜も、採れたてならではの香りや味わいが格別で、育てたからこそ感じられる美味しさがあります。

毎日少しずつ変化していく姿を見守る時間はとても楽しく、気づけば「来年もまた育てたい」と思えるほど充実した夏になっていました。
これから秋に向けて、次は何を植えようか?と相談しながら、まだまだ「レイズドベッド」で植物のある生活を楽しみたいと思います。

niwacan





